椎間板ヘルニア

「腰を前にかがめると痛い」

「腰から足にかけて痛みがある…」

こんな症状は、「椎間板ヘルニア」かもしれません。

背骨は人間の身体の支柱となる部分です。

一つひとつの”椎骨”という骨とそのあいだの”椎間板”という

クッションの役割をするゲル状の組織で連結されています。

この椎間板は、背骨の骨(椎骨)を連結させるのと同時に

身体の衝撃を受けたときに、緩衝させる役割があります。

内部がゲル状の髄核が存在し、その周囲は線維輪が取り囲んでいます。

椎間板ヘルニア」は、

年齢を重ねるにつれて受け続けた衝撃によって、背骨に負荷がかかることで

線維輪から髄核が突き出し、脊髄や神経の根本に当たることで痛みやしびれを起こします。

椎間板ヘルニアの症状

椎間板ヘルニアは、加齢による変性のために椎間板の後方部分の線維輪に亀裂が生じ、

内部の髄核が亀裂を通って膨隆・脱出して脊髄や神経根を圧迫している状態です。

20~40代の比較的に若い男性に多い疾患です。

背骨には、

頸椎(首の部分)・胸椎(胸の部分)・腰椎(腰の部分)・仙椎(お尻の部分)とありますが、

椎間板ヘルニアを起こしやすい部位は、腰椎が多く、

その中でも第4腰椎と第5腰椎のあいだ

もしくは第5腰椎と第1仙椎のあいだ最も多い部分となります。

症状は、腰痛と下肢痛が2大症状となり、

特に身体を前に倒す「前屈」で痛みが強くなります。

また、進行すると下肢の筋力が低下したり、しびれが出ることもあります。

椎間板ヘルニアの原因

加齢による退行変性が主な原因です。20代~40代の主に男性がなりやすいとされています。

椎間板はほとんど血管がありません。栄養は周囲の組織からの拡散に依存しています。

その為、栄養の補給が不十分で退行変性が起こりやすいといわれています。

また髄核の含有水分は年齢とともに減少していきます。

小児期では88%ある水分は、老年期では66%まで低下して弾力性が減少します。

そこへ繰り返しの捻転外力(捻り動作)が加わることで線維輪の亀裂を起こしやすくなり、

内部のゲルが後方へ突出して脊髄や神経の根元にあたり痛みやしびれを感じさせてしまいます。

椎間板ヘルニアによる痛みやしびれは、エル整骨院にご相談ください。

椎間板ヘルニアの施術方法

ハイボルテージ

深部の組織まで到達し瞬時に血流を増加させます。

ヘルニアによる神経の亢奮を鎮めて痛みを緩和させます。

トレーニング(筋力アップ)

ヘルニアの要因には姿勢不良や筋力低下による反り腰などで

ゲルが後方へ突出して神経を圧迫・刺激している場合があります。

腰やお尻、背中はもちろんお腹周りの筋肉を強化することでヘルニアが

神経に当たることを予防して痛みの抑制・軽減をはかります。

鍼灸治療

鍼灸の刺激で血流を改善し、痛みを緩和します。

また筋緊張を緩めることで関節の動きをスムーズにし、

結果、神経の刺激を弱めることも出来ます。

マッサージ・ストレッチ

エル整骨院では、凝り固まった筋肉をやさしい刺激でほぐしていきます。

またストレッチを行なうことで日頃の習慣での不良姿勢を元の状態へ調整します。

正しい姿勢に整えることでヘルニアによる刺激の軽減や悪化を予防します。

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