
3日前から突然、首の骨から肩甲骨にかけて神経が痛むような感覚に襲われたK様。特に思い当たる原因もなく、寝違えたのか何なのか分からない状態で来院されました。
首を右に回すと特に痛みが強く、日常生活にも支障が出始めていました。左回転はそれほどでもないものの、右を向く動作で激痛が走るため、車の運転や振り返る動作にも不安を感じていたそうです。
実はK様、毎日腰痛があり湿布が欠かせない状態が続いていました。「その場のごまかしだとわかっているけど、ごまかし続けている」という言葉が印象的でした。
K様は4月からピラティスを週1回続けており、さらに週1回マッサージにも通っていました。しかし「あんまり効果がそこまで出てないかもしれない」と感じていたそうです。
運動もケアもしているのに、なぜ改善しないのか。その答えは初回の検査で明らかになりました。
骨盤の位置を確認すると、本来あるべき位置よりもかなり前に傾いている状態。いわゆる反り腰がきつく、腰の前弯が強すぎる状態でした。
骨盤が前傾すると、その反動で背中が丸くなります。すると肩甲骨が本来の位置より外側に開いてしまい、肩甲骨から首につながる筋肉が常に引っ張られる状態になります。これが首の痛みの根本原因だったのです。
初回の検査では、耳・肩・骨盤が一直線になっていない状態が確認されました。正しい姿勢では、耳・肩・骨盤が垂直に並ぶことで、体に無理な負担がかからないようになっています。
しかしK様の場合、骨盤が前に出てしまっているため、腰の前弯が強くなり、その反動で背中が丸まり、肩甲骨が外に開いてしまっていました。
この状態では、いくら首や肩だけをマッサージしても、根本原因である骨盤の位置が改善されない限り、すぐに元に戻ってしまいます。
両手を組んでもらい、前後から力を加えて耐えてもらう筋力テストを実施しました。結果は、ほとんど力を入れなくても簡単に崩れてしまう状態。
特に後ろからの力に対しては全く耐えられず、体幹がほとんど機能していないことが判明しました。
体幹が弱いということは、骨盤を正しい位置に保つ力がないということです。これでは日常生活の中で、すぐに骨盤が前傾してしまい、姿勢が崩れてしまいます。
さらに詳しく検査すると、左足のふくらはぎの太さが右と比べて明らかに細いことが分かりました。測ると2〜3センチほどの差があります。
これは左足にうまく力が入っていない証拠です。利き手が右であることや、過去に左足の大腿骨を骨折して手術した経歴も影響していると考えられました。
左右で筋肉の使い方に差があると、体は無意識にバランスを取ろうとして、さらに歪みが進行します。K様の場合、左の股関節周りの筋肉が弱く、それをかばうために右側に負担がかかり、右の首や肩に痛みが出ていたのです。
検査の後、試しに骨盤を整えるベルトを装着してもらいました。このベルトは世界8ヶ国で特許を取得している特殊なもので、骨盤を正しい位置に「起こす」効果があります。
ベルトを巻いた状態で、もう一度首を動かしてもらうと「さっきより動かしやすい」という反応が。後ろに反る動作も、ベルトなしの時より明らかに楽になっていました。
そして再度、筋力テストを実施。すると、先ほどは全く耐えられなかった力に対して、しっかりと踏ん張れるようになっていたのです。
骨盤の位置が整うだけで、体幹の力が入りやすくなり、首の可動域も広がる。この変化をK様自身が体感されたことで、「骨盤が原因だったんだ」という理解が深まりました。
ベルトを外してもらうと、また元の状態に戻ってしまいます。つまり、骨盤を正しい位置で維持するための筋力と、日常的なケアが必要だということです。
ピラティスは決して無駄ではありません。しかし、骨盤が歪んだ状態でいくら運動しても、効果が十分に発揮されないのです。まずは骨盤を整え、その上で運動を続けることで、効果が飛躍的に高まります。
「プロのアスリートで、運動だけやってケアをしない人はいません」という説明に、K様は大きく頷いていました。
ボクサーでも、ピラティスやトレーニングをして、必ずケアもする。両輪で初めて、体は最高のパフォーマンスを発揮できるのです。
K様の場合、運動は頑張っているのに、ケアが圧倒的に足りていませんでした。今回の治療で、その「足りない部分」を補うことができれば、200%の改善が期待できる状態だったのです。
初回はホットペッパーのコースだったため、まずは水圧ベッドでの治療を行いました。このベッドは昨年導入したばかりの最新型で、水の圧力で全身をマッサージする機械です。
メディカルモードと呼ばれる、体の柔軟性を高めるモードを選択。強さは1からハイターボまで調整できますが、メーカー推奨の中間レベルである4からスタートしました。
足のマッサージ機能も同時に作動させ、全身を約10分間かけてほぐしていきます。K様は「気持ちいいですね」と、リラックスした様子でした。
水圧ベッドで表面の筋肉をほぐした後は、鍼治療に移ります。首・肩・腰の深部にある筋肉の緊張を取るため、的確なポイントに鍼を打ちました。
特に左の首肩と、腰骨盤周りに重点的に施術。鍼は筋肉の深い部分まで届くため、マッサージでは届かない層にアプローチできます。
K様の体は、もともとの負担が大きかったため、筋肉が非常に硬くなっていました。しかし鍼を打つことで、徐々に筋肉が緩んでいくのが分かりました。
施術の最後に、シール状の鍼である「置き鍼」を貼りました。これは貼っておくだけで、その部分が持続的に治療されるというものです。
首の痛みが強い部分に貼ることで、帰宅後も治療効果が続きます。翌日の来院までの間も、体が回復しやすい状態を保つことができるのです。
K様には翌日も来院していただき、さらに集中的に治療を続ける計画を立てました。
K様には、1月中に集中的に通っていただき、ある程度の目処をつける計画を提案しました。週に2〜3回、可能であれば金曜日と土曜日を軸に通院していただくことになりました。
慢性的な痛みや歪みは、1回2回の治療で完全に治るものではありません。長年かけて作られた体の癖を修正するには、一定期間の継続的な治療が必要です。
しかし、K様の体は「直しがいがある」状態。つまり、しっかり治療すれば必ず良くなるポテンシャルを持っているということです。
治療院での施術だけでなく、自宅でできる簡単な体操も指導しました。1分、2分でできるような簡単なものですが、これを1日3回程度行うだけで、治療効果が持続しやすくなります。
両手を組んで後ろに引く動作を、仕事の合間やスマホを見た後など、姿勢が悪くなったと感じた時に行うだけです。
この動作により、筋肉が伸縮し、血流が良くなります。さらに、耳・肩・骨盤の正しいアライメントを保つ意識が高まり、せっかく治療した体が元に戻りにくくなるのです。
K様が続けているピラティスは、決してやめる必要はありません。むしろ、治療と並行して続けることで、相乗効果が期待できます。
骨盤が整った状態でピラティスを行えば、今まで感じられなかった効果が実感できるはずです。体幹の力が入りやすくなり、運動の質が格段に上がります。
「運動だけでは足りない。ケアだけでも足りない。両方やることで完璧になる」という考え方が、K様にもしっかり伝わったようでした。
K様は2020年に、左の大腿骨骨折で手術を受けた経験がありました。骨切り術という方法で、骨を5mmほど残して切り、角度を変えて付け直すという大手術です。
足の中に鉄板とボルトを入れて固定し、1年半後にそれを取り除きました。手術後は1ヶ月間、全く足をついてはいけない状態で、車椅子生活を送っていたそうです。
さらに、術後5日ほどでお風呂に入っていいと言われた際、お風呂で転んでしまい、再度骨折。2回も手術を受けるという辛い経験をされていました。
その後、地域の整形外科で週5日、毎日リハビリに通っていたそうです。全く歩けない状態から、少しずつ歩けるようになるまで、長い時間をかけて回復されました。
しかし、怪我をしたところは、その後もずっと体の弱点になります。左足のふくらはぎが右より細いのも、この手術の影響が大きいと考えられます。
怪我をした部分をかばって生活することで、体全体のバランスが崩れ、骨盤の歪みや姿勢の悪化につながっていったのです。
多くの治療院では、「今痛いところ」だけを見てしまいがちです。しかし、過去の怪我や手術の履歴を丁寧に聞き取ることで、現在の痛みの本当の原因が見えてきます。
K様の場合、首の痛みだけを見ていたら、過去の大腿骨骨折との関連には気づかなかったかもしれません。しかし、左足の筋力低下、骨盤の歪み、そして首の痛みは、すべてつながっているのです。
このように、体全体を一つのシステムとして捉え、過去から現在までの流れを理解することが、根本治療には欠かせません。
K様は週1回マッサージに通っていましたが、「その場のごまかし」と自覚されていました。これは非常に正しい認識です。
リラクゼーション目的のマッサージは、癒しや一時的な気持ち良さを提供してくれます。しかし、根本的な原因である骨盤の歪みや姿勢の問題を解決するものではありません。
痛いところだけを揉んでも、原因が残っている限り、すぐに元に戻ってしまいます。まるで山火事が起きているのに、火が見えているところだけ消そうとしているようなものです。
根本治療には、全体を見渡す視点が必要です。木を見て森を見ず、ではなく、森全体を把握した上で、どこから手をつけるべきかを判断する必要があります。
K様の場合、首が痛いからといって首だけを治療するのではなく、骨盤から整えることで、全身のバランスが改善し、結果的に首の痛みも解消されるのです。
このような全体像を把握するためには、豊富な知識と経験が必要です。当院では常に最新の技術を学び続け、100万円以上をかけて骨格矯正塾にも参加しています。
初回の検査と治療を終えた時点で、K様には「200%ぐらいできますよ。違う世界見えますよ絶対」とお伝えしました。
これは決して大げさな表現ではありません。骨盤が整い、体幹の力が入るようになり、左右差が改善されれば、今まで感じたことのない体の軽さや動きやすさを実感できるはずです。
K様はピラティスも続けており、体を良くしたいという意欲も高い。そこに専門的な治療が加わることで、飛躍的な改善が期待できる状態だったのです。
「ストレスが原因だったりしますか?」というK様の質問に対して、答えは「はい、関係あります」でした。
ストレスを感じると、自律神経のバランスが崩れ、血流が悪くなります。血流が悪くなると、筋肉に十分な酸素や栄養が届かず、疲労物質が溜まりやすくなります。
その結果、筋肉が硬くなり、痛みやコリが発生しやすくなるのです。特に、首や肩は自律神経の影響を受けやすい部位です。
当院では、自律神経系を整える治療も得意としています。ラジオ波温熱療法や、リラックスモードの水圧ベッドなど、自律神経に働きかける治療機器も揃えています。
「病院に行っても治らない不定愁訴」と呼ばれる、なんとなく体調が悪い、あちこち痛いけど原因が分からない、といった症状は、まさに当院の得意分野です。
手術が必要なレベルの症状は病院での治療が必要ですが、そこまで至っていない段階であれば、当院での治療で十分に対応できます。
過去には、末期がんで手術もできないと言われた患者様が、治療を受けることで痛みが和らいだ例もあります。
もちろん、がんそのものを治すことはできませんが、痛みを軽減し、少しでも楽に過ごせるようにすることは可能です。
このように、当院では「何でも診る」というスタンスで、患者様一人ひとりの困りごとに向き合っています。
初回は問診と検査に時間をかけるため、1時間から1時間半程度を見ていただいています。体の状態をしっかり把握し、最適な治療計画を立てることが大切だからです。
2回目以降は、治療内容にもよりますが、30分から1時間程度が目安です。
はい、保険診療も可能です。急性の痛み(ぎっくり腰、寝違えなど)や、怪我による痛みには保険が適用されます。
慢性的な症状や、根本改善を目指す治療には自費診療をお勧めしていますが、患者様の状況に応じて柔軟に対応いたします。
症状の程度によりますが、急性期は週2〜3回、改善が見られたら週1回、さらに良くなったら月に1〜2回のメンテナンスという流れが一般的です。
K様のように、1ヶ月間集中的に通っていただくことで、早期に根本改善を目指すこともできます。
むしろ、並行していただくことをお勧めします。治療で体を整えた上で運動すると、効果が飛躍的に高まります。
運動とケアは両輪です。どちらか一方だけでは不十分で、両方行うことで最高の結果が得られます。
痛みがなくなっても、すぐに通院をやめると元に戻ってしまうことがあります。痛みが取れた後も、しばらくは定期的にメンテナンスを続けることをお勧めします。
「未病」という考え方で、病気になる前の段階でケアすることが、長期的な健康維持につながります。
当院の最大の特徴は、東洋医学と西洋医学を統合したアプローチです。鍼灸、整体、最新の治療機器を組み合わせ、一人ひとりに最適な治療を提供します。
また、3つの国家資格を持つスタッフが施術を行い、世界8ヶ国で特許を取得した技術も導入しています。
予約制です。特に土曜日は混み合いますので、事前のご予約をお勧めします。
急な痛みの場合は、当日でも対応できることがありますので、まずはお問い合わせください。
K様のケースは、多くの方が抱える悩みの典型例です。マッサージやピラティスなど、自分なりに努力しているのに、なかなか改善しない。
その理由は、根本原因にアプローチできていないからです。痛いところだけを見るのではなく、体全体のバランスを整えることが、真の改善につながります。
ピラティスやジム通いは素晴らしい習慣です。しかし、体が歪んだ状態でいくら運動しても、効果は半減してしまいます。
まずは専門的な治療で体を整え、その上で運動を続けることで、200%の効果を引き出すことができるのです。
K様には、1月中に集中的に通っていただき、根本改善を目指す計画を立てました。週に2〜3回の通院は、忙しい方には負担に感じるかもしれません。
しかし、この1ヶ月で体の土台を作り直すことができれば、その後の人生が大きく変わります。毎日湿布が欠かせない生活から、痛みを気にせず過ごせる生活へ。
「200%ぐらいできますよ。違う世界見えますよ絶対」という言葉に、K様は希望を持ってくださいました。
慢性的な痛みに悩んでいる方、何をやっても改善しないと諦めかけている方、ぜひ一度ご相談ください。責任を持って、根本から改善するお手伝いをいたします。
エル鍼灸整骨院では、お一人おひとりの体の状態に合わせた、オーダーメイドの治療を提供しています。
慢性的な首や肩の痛み、腰痛、姿勢の悪さ、過去の怪我の後遺症など、どんなお悩みでもお気軽にご相談ください。
店舗情報
エル鍼灸整骨院
東京都調布市布田4丁目26番地27号 D-FIELD 1F
初回はしっかりと時間をかけて、お体の状態を確認させていただきます。まずはお問い合わせください。一緒に、痛みのない快適な毎日を取り戻しましょう。